歯周ポケットって何!?

ポケットの深さは異なりますので、数ヶ所の歯の歯周ポケットの深さを測ります)。

◎健康な歯茎(歯肉)
⇒「~3mm
健康な歯肉(歯茎)の場合でも「1~2mm」ほど歯肉と歯の間に溝があり、この溝は歯周ポケットではなく、歯肉溝と呼ばれます。

◎歯肉炎(軽度歯周病)
⇒「3~5mm
歯周病の初期段階の歯肉炎では歯肉(歯茎)が腫れてきて、歯周ポケットが健康な歯茎に比べて多少深くなってきますが、この状態でしっかりと治療を行えば元の状態に戻る事も十分、可能です。

◎歯周炎(重度歯周病)
⇒「5mm~
歯周病が進行し歯周炎になると歯肉(歯茎)の腫れも大きくなるため、より歯周ポケットが深くなり、歯周ポケットが深くなれば歯がグラグラしてきたり、歯垢(プラーク)が溜まりやすくなるため歯垢(プラーク)によって歯肉が慢性的に腫れたり、膿が溜まったりと、歯周病の進行が早くなってしまい、この状態で歯医者に行っても治療がとても困難で、最悪、手遅れとなり勝手に歯が抜けてしまう事もあります。

以上のように歯周ポケットの深さによって歯周病の状態をある程度知る事が出来ますが、歯周ポケットの深さはあくまでも目安であり、歯周ポケットが浅くても重度の歯周病の場合もありますので、歯茎(歯肉)からの出血程度など、その他の診察を総合して歯周病の状態を判断し、治療していく事が必要です。