歯の痛みってイライラするものですよね。
知覚過敏は、冷たいものや甘いものを食べた時、歯磨きの時などにキーンと、歯に症状が出ることです。
刺激がなくても痛みがある場合や、痛みが持続する場合は知覚過敏ではなく、虫歯の可能性が高いので歯医者さんを受診しましょう。
では、歯医者さんの進める知覚過敏予防法を見ていきましょう!
歯の表面の硬いエナメル質が何らかの原因で削れた場合や、歯周病の進行によって歯の根っこが露出した場合に、象牙質という歯の内側の部分が露出して知覚過敏の症状がでることがあります。
右のイラストのように、削れてしまっていることがよくあります。
① 歯の磨き方に問題がある
② 歯周病
③ 歯ぎしり・食いしばりがある
④ 酸(酸蝕症)
硬い歯ブラシを使用、ブラッシング圧が強すぎる。
研磨剤の入った歯磨き粉をたくさんつけて磨いている。
電動歯ブラシなのに一般の歯磨き粉を使用している・・など
歯ブラシでも歯は削れるんですよ!!
力が強いと歯ブラシの毛先がすぐに広がってしまいます。広がらないようにと、硬い歯ブラシを選んで使用していると、どんどん歯が削れてしまいます。
(予防法)
適切な歯ブラシ、歯磨き粉を使用しましょう。電動歯ブラシを使用の際は歯磨き粉を使用しないで下さい。
シュミテクトは、硝酸カリウムイオン配合で歯の表面をイオンコーティングしてくれますが、研磨剤(清掃剤と表記されています)が入っているのでブラッシング圧の強いかたは使用しない方がいいと思います。
Systema センシティブは、硝酸カリウムイオン配合で低研磨性でオススメです。
ブラッシング圧が強すぎる方は、なるべく鉛筆を持つように歯ブラシを握る(ペングリップ)といいです。
・歯根露出
歯周病によって歯の根っこが露出すると、象牙質が露出しやすい状況になります。
・歯石除去
歯の根の表面を歯石が覆っている場合、象牙質に刺激が加わらないため知覚過敏の症状がでませんが、歯石を除去した時に象牙質が露出して知覚過敏の症状が出ることがあります。。
(予防法)
歯周病の治療を適切に行いましょう。
硝酸カリウム配合の歯磨き粉を使用しましょう
詳しくは歯磨き粉の選び方ページへ
「歯石が付いてる時は痛くないなら、歯石つけとけ」
なんて、考えはやめて下さいね。
どんどん歯周病が進行して歯が抜けてしまいます。
プラークコントロールがしっかりして、歯肉の炎症が改善した状態で歯石を取れば、痛みが続くことはあまりありません。
歯をこすり合わせる歯ぎしりや、食いしばりによって、、歯にごく小さな傷ができて、それが次第に大きくなりエナメル質や象牙質が削れます。
歯並びが悪く、他の歯よりも力が強く当たってる場合にも知覚過敏の症状がでることがあります。
(予防法)
歯ぎしり、食いしばりはストレスと関係があると言われています。
習慣的に歯ぎしり、食いしばりがある場合には、まず意識して力を入れないようにしましょう。
無意識のうちにやってしまうと言う人は、歯医者さんでマウスピースを作ってもらうのもよいと思います。前歯部だけのマウスピースだと、奥歯が当たらないので、力がはいりません。前歯が強く当たっている人の場合は奥歯を覆った方がいいかもしれません。歯医者さんで相談してみて下さい。
詳しくは歯ぎしりへ
歯のエナメル質はお口の中が酸性になると溶けます。
習慣的に酸性の食品を摂取することでエナメル質が溶けて象牙質が露出することがあります。
酢を習慣的に飲む人や、オレンジなどの柑橘系を毎日何個も食べる人。
梅干しをいつも口の中に入れている人もいらっしゃいました。
ジュースや野菜ジュース、スポーツ飲料も、頻繁に飲んでいると歯を溶かしてしまいます。
逆流性食道炎や摂食障害によって頻回な嘔吐がある方も胃酸によって歯が溶けます。この場合はおもに、上の前歯の口蓋側といわれる部分が全体に溶けていきます。
また、メッキ、バッテリー(蓄電池)、肥料、染料、化学繊維、火薬、酸製造などの職業についている人に酸蝕症が起こることがあると報告されています。
症状が進行して、象牙質がかなり溶けてしまった状態でやっと痛みがでることも多いです。
(予防法)
食生活を改善する。
嘔吐の場合には病院で治療を行う。
職業の場合には、労働安全衛生法によって歯科検診が義務付けられています。
虫歯に近い状態になっていれば、歯医者さんで治療してもらう必要があります。